Netflix_ドント・ルック・アップ Don't look up(2021)_アダム・マッケイ監督
https://www.youtube.com/watch?v=tNw4INTdBbQ
実話に基づく(!?)かもしれない物語。『ドント・ルック・アップ』は、12月10日 (金) より一部劇場で公開。12月24日 (金) よりNetflixで独占配信スタート。『ドント・ルック・アップ』は2人の三流天文学者の物語。地球を破滅させる彗星が迫っていることを知った彼らは、人類に警告するためメディアツアーに乗り出すことに...。アダム・マッケイが監督と脚本を務める。 Netflixストリーミング配信での公開を前に、ごく一部の映画館にかけられているのを映画館で見る
これ、この時期の定例行事になってしまった
騒がれている通り、役者陣が極めて豪華。とりわけ、個人的にはマーク・ライランスが素晴らしいと感じた。去年の今頃のNetflix映画「シカゴ7裁判」でファンになった役者だが、サイコパス富豪の役がキレキレ。これイーロン・マスクとピーター・ティールとビル・ゲイツを足して割ったような感じか。 あとは、ジョナ・ヒルも良かった。マネー・ボールから好きになった役者さん。
本作は、アメリカ人(のみ)が分かるコンテクストをコテコテに重ねることによって、笑いを複雑にしている。このため、普通の日本人には勧めづらい部分もあるが、とはいえ主題は先進国に共通のテーマであり、まさに2020年代の今を知る作品
全てが狂っているが、アメリカって実際、ほぼほぼこの映画みたいになってるよね、というところをどこまで知ってるか、が楽しめるかどうかの勝負
アンチ・トランプ大統領で有名だったメリル・ストリープがトランプ大統領(的)役柄で出てるのが笑うところだったりするが、そういうのアメリカ人しか分からないだろうに。
(環境活動家として有名な)ディカプリオが主役なところからして、「気候変動問題」をインプライしているのだろうが、これ、日本に置き換えると「政府の過剰債務」問題と置き換えてもいい
このテーマでこの結末の作品をクリスマスイブで全世界配信するところまで含めてが、ブラックな「笑い」なのだとは思うが、しかしこれ、救いも何もないし、これをやったからといって分断が解消するわけでもないし、という気もする。リベラルの自己満足、とも言えよう。(とはいえ、この人たちも泣きそうに吐きそうな危機感でこうした作品を作ってるのだろうが。でも見て欲しい人たちは見ないと思う)
今年はこれで映画館納めになるかもしれない→と思ったが、なんとか見逃している「ドライブ・マイ・カー」行きたい
2021/12/12